2020 No.9「ラストレター」

2020 No.9「ラストレター」
7点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性4点/5点)

2020年 日 配給:東宝

宮城県出身の岩井俊二が、宮城県各所を舞台にした脚本を起こし、また監督として、男女の恋愛模様や、各登場人物がそれぞれの道を前を向いて進んでいけるよう成長する姿も重ねたラブストーリーを映画化。映画館の予告編程度しか前情報のない状態で映画館に足を運んだのであるが、唯一の懸念は、福山雅治演じる作家乙坂鏡史郎と、高校生時代から先輩の鏡史郎に想いを寄せていた裕里役の松たか子とが、恋愛関係になるのかというものであった。というのは、私個人、昔から松たか子には女性の魅力を感じず、ひたすら山崎製パンの食パンを食べているイメージしか、、、(決して悪口ではございません)。なのでそれはちょっと見づらいな、、、というものであったが、冒頭しばらくして杞憂に終わり胸を撫でおろした(笑)。冗談はさておき、お涙頂戴ではなく前向きに心温まり、深い感動を覚える作品に、久しぶりに巡りあえた。脚本と、俳優陣の演技力の高さがとにかく良かった。主人公・裕里役の松たか子は勿論、鏡史郎役の福山雅治、鏡史郎の高校生時代を演じる神木隆之介、主人公裕里の姉・未咲の高校生時代と現在の未咲の娘の二役を演じた天才若手女優の広瀬すず、この4人が主要な役を演じれば、自ずと感動作品になるのは必然で、おまけに主人公・裕里の高校生時代を演じた森七菜の好演も光った。深い感動を伝えたく、あれこれ書きたいところだが、ネタバレになるので我慢するとして、郷愁誘う宮城県各所の風光明媚な景色の中、ハートフルな人間模様が描かれ、また「拝啓 ○○様」と始まる文通の趣も心地よく、きっと初恋の時代を思い出すこと請け合いの、観賞おすすめの作品。スクリーン上の広瀬すずは、演技力・魅力とも天才級であることを改めて確認もできるよ!