2020 No.37「きっと、またあえる」

2020 No.37「きっと、またあえる」
5点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性3点/5点)

2019年 印 Chhichhore

インドのエリート工科大学の学生寮を舞台に、友情をテーマにした青春物語をニテーシュ・ティワーリー監督が映画化。主人公アニ役を務めたスシャント・シン・ラージプートはインド映画界の若手代表格であったものの、今年6月に34歳の若さで自死により他界し、ボリウッド映画界を驚かせたところ。彼自身も実際にデリー工科大学他、インド最高学府のインド工科大学(IIT)にも合格の実績があった模様。本作品ではIITボンベイ校がロケに利用されている。さて、物語は大学内にある複数の寮ごとにスポーツなどで競い合うイベントを題材にしており、主人公の属する「H4」の寮は伝統的に「負け犬」であるが、寮生が友情で一致団結しライバルとなる他の寮生と戦っていく展開。非常に青臭い青春ものであるが、最近のインド映画に漏れずとても作りが上手い。父母が最高学府出身で、父の期待に沿えず受験に失敗した息子が飛び降り自殺を図るが一命をとりとめる。生死の境をさまよう息子に父(主人公)が大学時代の「負け犬」寮生仲間を病室に集め、大学時代の友情の思い出を息子に語って聞かせるという、主人公の回顧という作りにしていた。インドの最高学府になると競争倍率が100倍以上の過酷な受験競争問題を背景にしており、そこの部分は作品冒頭に重く描かれているも、全体的には笑いあり、少し涙ありの娯楽性の高いものに仕上がっていた。2009年にインドで公開されその後全世界で大ヒットした「きっと、うまくいく(原題:3 IDIOTS)」に似た作風であるが、その作品に比べれば、演出・脚本とも雑であるが、映画を楽しむにはうってつけの作品としてオススメ。