2020 No.8「シグナル100」

2020 No.8「シグナル100」
2点!/10点(斬新さ1点/5点+娯楽性1点/5点)

2020年 日 配給:東映

宮月新、近藤しぐれによる同名コミックを、橋本環奈主演で、竹葉リサ監督が実写映画化。担任教師の下部を中村獅童が演じているが、ラストシーンでその正体が明らかになるのだが、問題は怖くないこと。この下部教師に「自殺催眠」をかけられた36人の高校生が、催眠を解いて普通の生活に戻るには「最後の一人」になるまで自分以外が全員「自殺」で死ぬことが必要との展開。これについては、主演の橋本環奈演じる女子校生がその「最後の一人」になるのは必然だろうと容易に想像できる点も緊張感を失うことに。また、「スマホを使う」「泣く」「あくびをする」等の日常の行動が、自殺行動を起こすシグナルになるのだが、全部で100あるという設定の中、とても笑えないくだらないものも含まれ、興醒め感も誘う。原作コミックを読んでいないので、本作の脚本が原作に比べどうなのか分からないが、内容が薄いのだ。これまでにも「悪の教典」(2012)や「バトルロワイアル」(2000)で、学校を舞台にしたスリラー(ホラー)で楽しませてもらったが、その時代の風潮を反映させているのか、本作では、学生どうしが徹底して戦わないところも違和感あり。どこか仲良し主義、平和主義、お友達としての気遣いが前面に出ているようで、題材と実際の運用との間で矛盾が起きているようにも思え、結果として娯楽作品としては突き抜けていないのだ。若い世代なら、本作の感想もまた違ったものになるであろう、、、。