2019 No.61「マチネの終わりに」

2019 No.61「マチネの終わりに」
6点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性4点/5点)

2019年 日本 配給:東宝

芥川賞作家 平野啓一郎の同名小説を福山雅治、石田ゆり子主演、西谷弘監督で映画化。世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史を福山が、パリの通信社で働くジャーナリスト小峰洋子を石田がそれぞれ演じるのだが、熟された魅力あふれる二人の個性がよく光り、また東京に加え、パリ、ニューヨークを舞台にしていることから、上質な気品も漂う大人の恋愛物語に仕上がっていた。伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行ら共演者も好演。さて作品の中身だが、それはもう私の超好みのもので、恋愛ものの王道ともいえる“起承転結”の展開が鮮やかに描かれていた。恋愛ものには当然「喜劇」的なところがあり、本作品もご多分に漏れずその要素を含むも、大人の二人が主演だけあって、あまりはしゃがず、しっとりとした優しさの中で、静かな愛情が育まれていく「起承」、そして“ジョーカー”が暗躍する「転」、そして「結」は、、、と、原作が小説だけあって、一つの小説を読み終えた時の感動と余韻を楽しめる良作であった。本作品と同じく私が心で涙した『僕等がいた』(前篇/後篇 2012年 生田斗真 吉高由里子主演)とも展開が似ている。この秋まだまだ話題の公開作品多く、観ていないものも多いが、個人的にはオススメの作品!