2020 No.17「ミッドサマー」

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2020 No.17「ミッドサマー」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)

2019年 米 Midsommar

ジャンルはスリラーであろうか?不得意なジャンルで普段はあまり観ないのだが、世間で相当話題になっていたので、怖いもの見たさでチャレンジしたら、一度目の観賞後に(通常版・147min.R15+)気になることが幾つかあって、再び観賞した(笑)(ディレクターズカット版・170min.R18+)シンプルに感想述べるなら、ヤバイ監督によるヤバイ作品だ。デビュー作「ヘレディタリー 継承」で有名なアリ・アスター監督の第2作目。事故で家族を失いトラウマに悩む女性主人公のダニーは、恋人クリスチャンや彼の友人達とスウェーデン北部の小さなコミューンを訪れる。友人の一人ペレの故郷でもあり、ちょうど「90年に一度の祝祭」が開催されるので、大学の論文としての研究や観光目的でどうかとペレが皆を誘ったことがきっかけ。一度目の観賞では、当然展開が分からないので、終始不気味さにドキドキしていたが、二度目では物語の前半に出てくる儀式「アッテステュパン」のところぐらいが、二度目にも関わらず目を細め顔をしかめることに。一度目の通常版を観賞後に気になったことは、ダニーの感情の流れや、物語の流れがやや分かりにくいと感じたこと。これは二度目のディレクターズカット版を観れば、通常版では全く描かれなかった儀式や、登場人物同士のやりとり、そして主人公の恋人クリスチャンの心情も丁寧に描かれていることが分かり、通常版ではあくまで女性主人公ダニーの視点に軸をおき、恋人クリスチャンは「クソ野郎」そのものになっていると感じた。この大胆なカットによるダニー視点の演出もヤバイ監督の遊び心なのか?ディレクターズカット版ではクリスチャン側の事情や心情を丁寧に描いているので、その「クソ野郎」の度合いも下がっている。というわけで、まだ観ていない方へのネタバレを避ける為にこれ以上は書かないが、要は通常版とディレクターズカット版では、ラストシーンでの感想が、やや趣の異なったものになるであろう。因みに通常版でのR15+と、ディレクターズカット版でのR18+の差は、恐らくクリスチャンのぺ●スについて前者ではモザイクがあり、後者ではそれがなくて真っ赤になっていた部分の差かと思う。相手の少女マヤが処●であったことを明確にする効果もあり、コミューンの慣習の厳格さに背筋が寒くなる思いをした。楽しみ方としては、作品の冒頭から伏線の山であり、至る所、壁にかかった絵に意味をもたせているし、ルーン文字についてもある程度予習すれば、物語の展開と合わせて大いに楽しめること必至。お金と時間に余裕があれば、通常版とディレクターズカット版の両方を観ればより楽しめると思う。順番はどちらかでもよいと思うが、個人的には、通常版観賞 → ネットで壁の絵やルーン文字の情報収集(予復習) → ディレクターズカット版観賞 が良いかな、、、

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