2020 No.19「Fukushima 50」

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2020 No.19「Fukushima 50」
8点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性5点/5点)

2020年 日 配給:松竹、KADOKAWA

奇しくも「あの時」から9年目を迎えた3月11日に本作品を観賞してきたのだが、涙なしでは観ることができなかった。作品の冒頭、「事実をもとにした物語」と注釈があることから、観終えた後で色々感じることがあり、例えば東電本社サイドの幹部の描き方や当時政権担当した「民●党」の首相の描き方は、明らかに「無●」で批判に値するようなものであった。まあ、当時も今も、マスコミを通じた評論家による“結果論”は、批判的なものである。ただ、この作品で伝えたかったこと、また間違いなく観る者に伝わることは、「語り継いでいくことの大切さ」であろう。この作品、国民はもちろん、日本に関わる方全員が観た方が良いと、個人的に強く思う。特に「あの時」にまだ生まれていない、または幼少であった現在の若者たちに広く観てもらい、何かを感じとってもらい、惨事からの復興や原子力発電のことに関心をもってもらいたいなと。もしかしたら新しい世代によって、原子力発電に頼らなくてもすむ人類の新たなライフスタイルの構築や、原子力に替わる安全でクリーンなエネルギーの開発など、叡智をもって未来を考えてくれたらと希望をもちたいものだ。さて本作品は、「沈まぬ太陽」や「空母いぶき」等、骨太な大作を手掛けてきた若松節朗監督によるもので、構成・テンポ・演出と実によく出来ている。また現場責任者役の渡辺謙、佐藤浩市の流石の熱演はもとより、日本映画界を代表するような面々も共演しており、キャスティングも見事!福島第一原子力発電所の現場に最後まで留まり、奮闘された約50人のことを地名と組み合わせて、海外メディアが「Fukushima 50」と名付けたようだが、彼らの決死の奮闘に感情移入し、涙腺が緩むこと必至。是非、観賞を強くオススメしたい。

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