2020 No.3「フォードvsフェラーリ」

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2020 No.3「フォードvsフェラーリ」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)

2019年 米 Ford v. Ferrari

1966年のル・マン24時間耐久レースで、常勝フェラーリに挑戦するフォード側の男たちを描いた実話ドラマを、マット・デイモンとクリスチャン・ベールの2大スターが主演を務め、ジェームズ・マンゴールド監督が映画化。元レーサーであるがフォードチームのマネジメント側に軸足をおくカーデザイナー、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)と、破天荒で職人気質のレーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)が困難や葛藤を乗り越え、常勝フェラーリチームに打ち勝つべくマシン開発とレースに臨み、熱く燃えながら同じゴールを目指す「バディ映画」である。エンジン回転数7000rpm超の迫力や、主演二人の激しくぶつかり合うところは見応えがあるも、邦題の『フォードvsフェラーリ』に見られるVS(対決)の構造はほぼなく、開発陣営の思惑と現場のレーサーという同チーム内での人間模様を題材にしていた。確かに原題をみれば、 Ford v Ferrari で、この「v」は victory を表しているともとれる。本作品を「バディ映画」として振り返った時、正直、よくありがちな陳腐なレベルであると思わざるを得ず、例えば邦画「海猿」シリーズの「バディ映画」のドラマチック性には及ばない。そこを本作品では、演技派2大スターのオーラで陳腐さを補い、演出を高めていた。題材が似ていることから『ラッシュ プライドと友情』(2013年)を思い起こすのだが、1976年のF1世界選手権におけるジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)のライバル二人の激突の面白さには及ばなかった。本作品における2大スターの活用と過剰な演出、前評判を含む好感度の異常に高い世論、そして極めつけは、次回アカデミー作品賞などにノミネートされていることからして、お商売上手なディズニーの配給作品の為せる業か、、、

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