2020 No.6「記憶屋 あなたを忘れない」

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2020 No.6「記憶屋 あなたを忘れない」
3点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性1点/5点)

2020年 日本 配給:松竹

特殊能力とか非現実的なものを題材にしているものは、私としては大抵心に響きにくい結果になることが多いが、作品テーマにある人間ドラマの部分が感動的なものであれば、非現実的な要素を打ち消して記憶に残る作品になる。最近では「フォルトゥナの瞳」(2019年)なんかがそうだ。本作は、第22回日本ホラー小説大賞で「読者賞」を受賞した織守きょうやの小説を、山田涼介主演、平川雄一朗監督で映画化。芳根京子や佐々木蔵之介らが共演。私はこの小説を読んでいないし前情報もなく、本作を観たのだが、佐々木蔵之介の演技はやはり秀逸で、主演の山田涼介は並みで、重要なヒロイン・真希役の芳根京子の演技は?ということぐらいが記憶に残っている。館内では号泣している方も相応にいたが、私はほとんど感動することなく、数日が経ってこの文章を書いている私は、まさしく記憶屋に映画内容を消されてしまったかのような気分に陥っている。ネタバレをしてはいけないが、作品最後のほうで明らかにされる、主人公の婚約者の消された記憶について、、、のところで一気に白けた感を覚えた。依頼者であるその女性の懇願により、忌まわしい記憶を消してあげて前に進んでいけるように、の部分は同意できるのだが、記憶屋が更にもう一つ大事なことを記憶から消してしまうでしょう?その匙加減が記憶屋の方で出来てしまうこと、その判断は記憶屋の良識?に任されていることが、私に白けた感じを与え、しかもその動機が恋愛感情によるものだから、作品全体をチープなものにした感を否めなかった。同監督作品の「ツナグ」(2012年)や「僕だけがいない街」(2016年)は感動したのだが、、、。

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