2019 No.54「ホテル・ムンバイ」

Pocket

2019 No.54「ホテル・ムンバイ」
6点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性3点/5点)

2019年 豪・米・印合作 Hotel Mumbai

2008年11月インド・ムンバイで実際に起きた同時多発テロで、特に多くの犠牲者を出したタージマハル・パレス・ホテルを舞台に、デブ・パテル主演、豪州出身のアンソニー・マラス監督で映画化。私の趣味で、鑑賞した映画作品に自分なりの評点、すなわち斬新さ部分で5点満点、娯楽性(エンターテイメント性)部分で5点満点の、合計10点満点で点数をつけている。実は今回の映画を観ているさなか、「とても評点を付けることが出来ない」と強く感じ、特別に「本作品は評点不能」にしようかと考えた。鑑賞して数日経ち、ようやく「衝撃」を受けた感が薄れ(人間は勝手で冷たいものだ)、鑑賞して有意義だったか(目新しくて、感受できるものだったか)と振り返れるようになり、以上のように評点を付けた。それほどまでに、テロ行為そのものの描写が無慈悲で、緊張感の高いものであった。同事件のテロリスト達は、心理的・経済的弱みに付け込まれ、洗脳され訓練された少年たちであり、その彼らの目線で描いた部分、心情にも触れている部分は、本作品の特徴。テロリストたちに立ち向かい、宿泊客を守ろうとするホテルマン達の勇気ある行動が主軸に描かれているが、様々な立場での人物を丁寧に描いている為、焦点がぼやけている感もある。ただ、脚色されているとはいえ凡そドキュメンタリー風に製作された本作品を鑑賞することで、約10年ほど前にこのような恐ろしい事件が起きたことを思い起こし、そしてその極限状況下で人間がどのように行動したのかについて知ることは、とても有意義であると思う。因みに同事件はインドが舞台で、主人公もインド系の英国人であるが、豪州出身の監督であるこの作品、インド映画とは明らかに違い、オーストラリア(白人世界)の映画であったことを付け加えておく。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA