2019 No.46「荒野の誓い」

Pocket

2019 No.46「荒野の誓い」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)

2017年 米国 Hostiles 

西部開拓が終焉を迎えるころの米国が舞台。開拓時代のインディアン戦争でネイティブ・アメリカンを多数殺害した英雄ジョー・ブロッカーが、かつての宿敵であるシャイアン族の酋長イエロー・ホークとその家族を故郷に無事に返す大統領命令の任に就き、苦難を乗り越えていく物語をスコット・クーパー監督が映画化。主人公ジョー・ブロッカー大尉演じるクリスチャン・ベールの演技は秀逸。友を多く殺したかつての宿敵を護送する任を引き受ける前の葛藤の中、銃を前に叫ぶシーン(演出上、無音声)や、その宿敵と苦難の旅の中でついに心を通わせ過去を赦す「人としての成長」を言葉少なげに演じるところなど、その存在感の大きさを含めて他に例をみない好演だと思った。ロザムンド・パイク、ウェス・ステューディら共演者の好演も、作品に深みを加えていた。ただ個人的に2点気になったところもあり。一つはロザムンド・パイク演じる未亡人が、夫と子どもをインディアンのある一族に斬殺されて間もないのに、護送中のインディアン酋長とその家族に心を通わせるところに無理を感じたことと、もう一つは、登場人物があまりにも多く死ぬところで、人間同士の殺しの虚しさを演出したかったのだろうが、重要人物の死のインパクトが小さくなるように感じた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA