2018 No.1 「彼女が目覚めるその日まで」

2018 No.1 「彼女が目覚めるその日まで」
3点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性1点/5点)

2016 加・愛合作 Brain on Fire

2009年に原因不明の難病に冒されたニューヨーク・ポスト紙の女性記者スザンナ・キャラハンの闘病記「脳に棲む魔物」は、NYタイムズベストセラー・ノンフィクションで全米第1位を記録した。この手記を題材に、病と闘った女性と、難病の正体を明らかにし克服を目指すため、あきらめずに信じ続けた家族や恋人たちの人間ドラマをジェラルド・バレット監督が映画化。オスカー女優のシャーリーズ・セロンも製作で参加。仕事に恋に充実した日々を送っていたものの、ある時から物忘れや、躁鬱、突然の全身痙攣を起こすようになった主人公のスザンヌを、クロエ・グレース・モレッツが好演。共演にトーマス・マン、キャリー=アン・モス、リチャード・アーミテージ、ジェニー・スレイト。「抗NMDA受容体脳炎」という難病は、日本でも年間1,000人ほど発症するらしいが、その症状の特異性や、各種検査でも判明しにくいことから精神疾患と診断され精神病院行きになることも多いとのこと。本作のように、精神疾患ではないと信じ続けた家族が医者たちにプレッシャーを与え続けて真実に辿り着くという展開は、医療界に対する患者や家族のスタンスについて、日本との違いを感じた。ノンフィクションが題材であり骨太であったが、主演クロエの可憐さと演技力の高さが魅力的な作品。