2016 No.145「弁護人」

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2016 No.145「弁護人」
6点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性3点/5点)
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2013年 韓 The Attorney

本作は、青年弁護士時代の盧 武鉉(ノ・ムヒョン)韓国元大統領(第16代目:2003年-2008年)が担当した釜林(プリム)事件を題材にして、実力派人気俳優ソン・ガンホを主人公役に迎え、ヤン・ウソク監督が映画化。
青年たちが不当に逮捕され人権を踏みにじられる事件を担当したことをきっかけに、元々不動産や税務を得意として稼いでいた主人公の弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)が、その理不尽な国家権力に対して戦う弁護士に転身する姿を描いている。
人権や国家の在り方を考えさせられる社会派ドラマであり、また同時に、主人公の奮闘ぶりが熱く描かれた見応えあるヒューマンドラマでもあり、少々ストーリー展開が粗いものの、たいへん娯楽性の高い作品であった。
作品鑑賞にR指定の制限はないものの、韓国映画の得意とするところか、拷問シーン等の暴力描写は迫力があった。
不当逮捕され拷問を受ける青年の一人を、k-pop界のアイドルグループ「ZE:A」のイム・シワンが好演。
ストーリー展開は、きれいな「起承転結」の構成かと思いきや、ラストでもう一度「転結」があり、大きな感動を呼び起こす上手い演出であり、そのラストシーンは、私も観たことがないタイプであったが、館内を一気に泣かせた。
現在の韓国では、朴大統領の弾劾騒動が旬であるが、この作品は韓国で2013年に公開され、2014年にかけての2年間の間に1,100万人の観客を呼び、大ヒット作になったようだ。
ちょうど朴政権下、不法逮捕や拷問等のような手荒いものはなかったものの、合法的手段でさまざまな統制と抑圧を行った背景があり、国民の民主主義に対する危機感や政権に対する失望感が大きくなったところで、本作が多くの国民に響いたのかもしれない、、、
隣国韓国の事情が垣間見える、そんな作品であった。

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