2016 No.131 「この世界の片隅に」

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2016 No.131 「この世界の片隅に」
6点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性3点/5点)
640
2016年 日 東京テアトル

太平洋戦争前から戦中、戦後間もなくの時代の広島市と呉市を舞台に、前向きに生きる主人公すずと周囲の人たちの日常生活を描いたこうの史代の同名コミックを片渕須直監督がアニメーション映画化。
今年もアニメーション映画を数本観たが、本作も本当に秀作であった!
美術や音楽の演出でその時代の息吹が感じられ、今回主人公すず役の声を務めた「のん」の雰囲気が実に嵌っており、観ている私が主人公すずとともに当時の時代を一緒に過ごしている感じであった。
鑑賞後に知ったのだが、事務所独立騒動やら洗脳問題やらの問題でもしや引退?とまで囁かれた能年玲奈(本名=芸名)が、今年7月に芸名を「のん」に改め再出発したとのこと。
天然キャライメージの彼女が、本作で明るく天然キャラのすず役を得れたのは良かったではないか!
私はコミックを読んではいないが、大賞を受賞したようであり、やはり素晴らしい内容のものであろう!
本作も戦争背景ではあるも、悲惨さをことさら強調するわけでもなく、お涙頂戴的なものでもない。その時代に生きた人々の日常生活の中で、戦争という特殊な状況下、身近な愛する人を失い、傷つき、食料苦、生活苦になり、それでも日々食べたり笑ったり、喜怒哀楽を感じながら暮らしていく様子を温かく丁寧に描いていた。
故郷の広島市江波から、軍港のある呉に18歳で嫁いできたすずと共に、人間らしくあの時代を過ごすかのような趣は絶品級!
軍港の町ならではの闇市の光景、空襲爆撃を受け続けた怖ろしい光景、呉市側から見れば山の向こうに立ち昇ったきのこ雲など、広島や呉にゆかりのある方が観れば、尚一層、郷愁に駆られるであろう、、、
上映館が少ない作品であることに驚くが、是非オススメする作品!

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