2016 No.118 「バースデーカード」

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2016 No.118 「バースデーカード」
6点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性3点/5点+あおいちゃん5点!?)
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2016年 日 東映

舞台挨拶付公開初日の朝9時、新宿の映画館へ、あおいちゃんを、いや本作を観に行った。
そこのところはさておき、この作品ホントにヤバイほど良かった!
最近では珍しいオリジナル脚本であるも、事前にどうしても目や耳に入ってくる情報から、小さな我が子を遺して亡くなる母親の悲しさが前面に出るお涙頂戴系の作品かと思いきや、まったく違った作風であった。
ずばり、中学生や高校生の情操教育のため学校行事で是非観たらとも、また極端であるが日本国民全員が観たらとも思う、とても素敵な作品だった。
優しくて明るい母・芳恵(宮﨑あおい)は物語の序盤で亡くなるも、その死そのものが重く、悲しいものという風に描かれていない。
母と別れるまでの物語ではなく、引っ込み思案で臆病な娘紀子(子役:3人、高校生~:橋本愛)の成長の物語であり、亡くなった母といつまでも温かく繋がっていられるという前向きなメッセージを主題にし、本作主題歌でもある太陽に向かって真っすぐ咲く「向日葵(木村カエラ)」のような作品であった。
主人公紀子を演じた橋本愛だが、地味目なキャラクターで、以前から抜群な演技力とも感じない若手女優であるが、ピュアとも素朴ともいえるその世代の等身大の雰囲気やオーラを十分にもつ魅力があるので、本作のこの役も嵌っていた。
ストーリー展開としては、現在と過去とがシンクロする中でしっかり涙腺を緩めてくれるシーンもあれば、温かく家族を見守る父宗一郎(ユースケ・サンタマリア)や弟正男(須賀健太)らがしっかりと笑わせてくれるシーンもあり、とてもハートウォーミングなものである。
面白いのは、本作は朝日放送が協賛していることもあり、昨年40周年を迎えた「パネルクイズ アタック25」(朝日放送)が実際に劇中で扱われ、独り立ちしようとする紀子が出演を目指す物語も描かれている。
脚本を書き映画化した吉田康弘監督が、『普通に生活している人が、人生の中でスポットライトを浴びる瞬間といえば何だろう、、、』と考えた時に、視聴者参加型のクイズ番組に出ることがぴったりだと思ったかららしい。
最後に本日の舞台挨拶時のあおいちゃんであるが、柄模様のロングワンピース姿で、細く白く美しく佇んでいた。
舞台上のマイクでは決して上手くしゃべるタイプではないのだが、カメラの前では超一流の演技が出来る天才女優!
この前の「怒り」では体重を7キロも増やしての役作り、本作では若くして病死する青白く痩せっぽちな役作り、その女優魂は凄いものである!

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