2016 No.60 「追憶の森」

Pocket

2016 No.60 「追憶の森」
5点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性2点/5点)
219802
2015年 米 The Sea of Trees

自殺が多いとされる富士山の麓の青木ヶ原樹海を舞台に、マシュー・マコノヒーと渡辺謙の名優の共演で、死生観をテーマにした濃密な人間ドラマをガス・バン・サント監督が映画化。
アーサーの妻役としてナオミ・ワッツも共演。
あることから自殺を決意し死に場を青木ヶ原樹海を選んで来日した米国人男性アーサー(マシュー・マコノヒー)は、樹海の中で、ナカムラタクミと名乗る自殺を断念して樹海から抜け出ようとする男(渡辺謙)に出会う。
実際のロケは米国マサチューセッツ州の森や川の流域であったようだが、まるで富士山の麓の樹海であるかのように上手く演出されていて違和感はなかった。樹海の中での二人の会話がメインで、さすがは名優の二人だけあって表情を含めた演技合戦は見応えがあり、派手な展開はないものの全く退屈させない作品であった。
昨年のカンヌ映画祭で初上映の際、「なぜ、米国人が自殺する為、わざわざ日本に行くのだ?設定が不自然だ」という声が多く、酷評だったようだ。
作中に何故日本のそこなのかという件は描かれてはいるし、我々日本人が観る分にはそのあたりは大して気にならないと思う。
本作は地味であるが、なかなか心に響くものであった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA