2016 No.55 「海よりもまだ深く」

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2016 No.55 「海よりもまだ深く」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)
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2016年 日 ギャガ

人生の中盤になってもまだ自身の過去の栄光や、壊れた家庭の回復やこれからの夢に執着し、大人になりきれない男・良多(阿部寛)を主人公に、彼をとりまく母(樹木希林)や前妻(真木よう子)、そして亡き良太の父を主軸に展開するヒューマンドラマを是枝裕和監督が映画化。
小林聡美、リリー・フランキーらも共演し、演技派俳優が揃っての、邦画の良さを発揮した妙味ある作品であった。
タイトルの「海よりもまだ深く」は、テレサ・テンの「別れの予感」の歌詞に由来すると思われ、作中でも彼女の歌がラジオから流れる。
樹木希林扮する良多の母親が吐く名言が幾つかあり、味わい深い、、、
「幸せってのはね・・・何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ」
「海より深く人を好きになったことなんてないから生きていける」。
他の登場人物の言葉も「大人」の言葉で、、、
「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」(主人公)、
「愛だけじゃ生きていけないのよ、大人は」(前妻)、
「誰かの過去になる勇気を持つのが、大人の男ってもんだよ…」(主人公の勤め先興信所の所長)
阿部寛扮するダメ男ぶりの細かな描写が実に上手くて、クスクス笑えること必至。
小説を楽しむような作風であり、オススメ。

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