2016 No.41 「ルーム」

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2016 No.41 「ルーム」
6点!/10点(斬新さ3点/5点+娯楽性3点/5点)

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2015年 愛・加合作 Room

アイルランド人作家エマ・ドナヒューの小説「部屋」をレニー・アブラハムソン監督が映画化。
先の第88回アカデミー賞で作品賞等4部門にノミネートされ、ブリー・ラーソンが主演女優賞を受賞した作品だけあって、かなりの期待をもって映画館に足を運んだ。
一方で、「部屋」の中に監禁された女性と、そこで生まれ育った息子の物語ということだけは幾度も観た予告編で知り得ていた為、好奇やゴシップ的要素を含む題材で果たしてどのような趣の作品になっているのか興味深かった。
だが、本作品の最大のテーマは、母と子の強い絆と、揺るがない深い双方の愛情であり、葛藤や苦悩の心情と重なり、全篇何とも痛々しく感じた。
監禁された「部屋」の外の世界を知らない息子と、何とか普通に生きようと日々を送った母親としての強さや、脱出後においての周囲との関わりの中で生じる苦悩など心情をよく表したブリー・ラーソンの演技はたいへん良かったものの、それ以上に特筆すべきは、5歳の息子ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイ(撮影当時8歳)君の天才演技。
もしアカデミー子役賞が存在すれば、獲っていたに違いないと思わせる、喜怒哀楽を自然に表現する迫真の演技であった!
母から子に、子から母に、またマスコミのインタビュアーから母に投げられた数々の台詞が印象に残り、考えさせられもする作品であった。

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