2016 No.38 「リリーのすべて」

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2016 No.38 「リリーのすべて」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)

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2015年 英  The Danish Girl

1920年代、世界で初めて性別適合手術を受けた実在デンマーク人の風景画家アイナー・ベルナー(女性名=リリー・エルベ)をモデルに、彼とその妻ゲルダの人生を描いたドラマを、エディ・レッドメイン、アリシア・ビカンダー共演で、トム・フーパー監督が映画化。
先の第88回アカデミー賞では、妻ゲルダを演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞した。
アイナー・ベルナー(エディ・レッドメイン)は、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルを務めたことをきっかけに、自身に潜む「女性」の人格を意識し始める。
「リリー」と名付けた女性として過ごす時間が増え、心と身体が一致しない苦しさに葛藤するが、手術を決断しついに女性の肉体を手に入れるのだが、、、。
一方で妻ゲルダは、女性としてはアイナーに元の夫として戻って欲しいと思い、また肖像画家としては創造意欲を掻き立てられる「リリー」を必要と思い、そのジレンマに苦しむも、アイナーの「女性リリー」になろうとする決断とともに、アイナーに対するより深い理解者になっていく。
この俳優二人は、その心情の移ろいを見事に演じており、全篇にわたり人生の哀愁が漂っていた。
「博士と彼女のセオリー」(2014年)でアカデミー主演男優賞を獲得しただけもあり、エディ・レッドメインの真に迫る演技も、絶品であった!
人権の問題と共によく取り上げられるようになった「LGBT」で考えれば、アイナー(=リリー)に関しては「T:トランスジェンダー:心と体の性の不一致」なのであろう。
作中アイナー(=リリー)が繰り返した台詞「間違った体を治してもらうの」が印象的だった、、、
観ての感想は人によって様々だと思うが、私は「何もかもがなんとも不幸だなあ」と感じたのであった、、、

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