2016 No.19 「キャロル」

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2016 No.19 「キャロル」
4点!/10点(斬新さ2点/5点+娯楽性2点/5点)

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2015年 米 Carol

1950年代のN.Y.を舞台に、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの演技派女優が女性同士の恋愛と夫々の精神的自立を演じるドラマを、トッド・ヘインズ監督が映画化。
米国人女性作家パトリシア・ハイスミスが1952年に出した小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」(後に「キャロル」と改題)が原作。
求婚してくる恋人がいるテレーズ(ルーニー・マーラ)は、結婚に踏み切れずにデパート店員として働く中、お客様として現れたエレガントな魅力を放つキャロル(ケイト・ブランシェット)という女性に心を奪われる。
あるきっかけで二人は逢瀬を重ねていき、、、という展開。
内面に抱える事情と自分らしく生きたいという葛藤を、抑えた表情や眼差し、身のこなしで表現するキャロル役を演じたケイト・ブランシェットが醸し出す世界観は危うい魅力を出していた。
またそのキャロルの世界観に足を踏み入れた夢心地の状況から、徐々にキャロルを通じて愛と人生について考え成熟していくテレーズを演じたルーニー・マーラの独特な演技の魅力はたいへん良かった。
かなり不道徳的であったろう50年代での同性愛は、現代の我々が観賞する映画の題材としてはあまり響かないと言わざるを得ないが、二大女優の台詞を抑えた表情や目の演技は魅力的で、作風も詩的・絵画的なものであった。
間もなく発表されるオスカー賞に、二人ともノミネートされているが、私はルーニー・マーラの助演女優賞受賞の可能性を感じた。
さてさて、、、

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